つねやまじかん

岡山県玉野市つねやま地域の暮らしが見えるWebマガジン | つねやまじかん

常山城と久昌寺と鶴姫の思い

time 2016/07/15

常山城と久昌寺と鶴姫の思い

久昌寺のある薬師如来は、もともとは、常山のお城の中にあって天正三年(1575)年に落城する前に、ふもとの久昌寺におさめられたと住職さんから聞きました~。

久昌寺の後ろにある常山の頂上には、お城がありました。戦国時代に織田VS毛利の勢力がぶつかりあっていた場所でもあるそうです。その攻めぎあいの中で、常山城は落城したようです。

そしてその後、織田信長と豊臣秀吉が天下統一をなしとげていったとの事。

現在そのお城はありません。お城の半分は児島に、その半分は常山付近の公民館の一部に利用されているようですね。

いかに備前の国・児島が戦国時代の一つの大きな歴史の舞台であったといえますね~☆

天正3年という年は、織田信長が武田勝頼軍を鉄砲三千丁を使って打ち破った長篠の戦いがおきた年だそうです。

鉄砲三千丁という数を聞いただけでも、いかに多くの軍だったか分かりますね・・・(*_*)

その前の年、織田信長から高梁市の城主、三村元親のもとに織田が中国地方平定を成し遂げた時、備前備中の二国を与えるという誘いの誓紙が届いたそうです。この誓紙を前にして三村家一族は毛利方ににつくものと、織田側につくものとに分裂したそうです。

三村元親は毛利に不満を抱いていた父親を暗殺した宇喜多氏が毛利氏と同盟を結んでいたこともあり、無謀な決断だったと言う。そして結局、織田方についたそうです。

東と西の勢力の争いには織田方と毛利方に分かれて三村一族は分裂したそうです。

裏切り行為は争いの元になりますね・・・😢

 

続いて、常山といえば、女軍の墓。そして女軍の戦い。

こちらも戦国時代1575(天正3年)6月4日常山城(城主・上野隆徳)は総勢七千ほどの毛利勢が常山城に攻め込んできたという。完全に包囲され、落城の時が迫っていました。

常山城の兵の数は不明。城の外に逃げる者が絶えなかったようで、最後に城に残ったのは、83人の兵と女たちだけとなる。

6月6日の朝には総攻撃が始まり、同時に火が放たれ退路も断たれていました。

翌日早朝には城の中で最後の酒宴が催され賑やかな声で話をしていたのは女たちだったようです。酒宴も終わり、上野隆徳の継母が柱に刀の柄を固定させた状態で刀先に突き進み胸を突いた😢

それに続くように長男・次男・妹まで自害していきました。一族いさぎよく自害しようと申し合わせたのですね・・・。

一族の自刀の修羅場の中、上野隆徳の妻(鶴姫)←備中松山城主・三村元親の妹。は男に負けない武勇の持ち主で『敵を一人も討たないでやすやす自害するのは口惜しい』と鎧を着け上帯を締め長刀を小脇に抱え、敵の前におどり出たと言います。それに従い『遅れてなるものか』とばかりに侍女たち三十四人がそれぞれ長刀をとり敵の中に飛び込んだ。という・・・。

しかし、圧倒的な敵の多さに侍女たちはあまりにも無力で、一人、また一人・・・と討ち取られ次第に討ち取られていきました😢その話を女軍の戦いと言います。

そして、奮戦の後、鶴姫は、父である三村家親から与えられたもの。と国平の大刀を投げ出し死後をとむらって欲しいと言い残して再度城中に消えて行ったそうです。

そして、南無阿弥陀仏と念仏を唱えた後、口に刀を加え前に倒れこむように突っ伏して、壮絶な最後を遂げられました。当時33歳。

それを見届けた後、城主・上野隆徳も腹を十文字に切ってこの世を去ったという。

IMG_0125

常山の山上にある女軍の墓は、言い伝えに基づいて大正時代に作られた新しいものと言われています。

毎年女軍の供養祭が8月に行われています。

IMG_0098

城主・上野隆徳が腹を切ったといわれる、腹切り岩。

上野隆徳は、三村一族の大勢力だったらしい。

※この三村一族は、元々は広島に拠点がありました。(福山から向こう)

二万人の兵隊を集める力があったと言われる(+_+)毛利一族や戦国大名に力を借りていたそうです。

三村元親のことについて分かったこと~。

☆三村は、毛利の半分家来だったらしい・・・。

☆宇喜多氏は三村元親の父である家親を鉄砲で暗殺した。そこで三村は浮田に恨みを持っていた、毛利の半分家来だった三村は、いつかは毛利の力を借りて浮田を殺す!と思っていたのに、浮田と毛     利は同盟を作っていた・・・😨😨😨

それを知った三村は居所をなくしてしまったという・・・😢😢😢

今では当時の思いを誰も語ることは出来ないが、戦国時代は、いかに耐え難く悲しい時であったに違いなかったのではないか・・・。

みなさんも、常山に登って、頂上からの景色を楽しんでみてはいかがでしょうか~?瀬戸内海も一望できる素敵な常山で🗻新たな発見を思い出にしてみませんか?

 

取材日 H28・7月8日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風景

つねやまじかんの管理人

ダガジク和尚

ダガジク和尚

常山の住人。ダガジク和尚と愛犬ロドリゲスが、常山の地域情報配信と仏事のことをご紹介!